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〜活動記録と性のお話し〜

性教育につながるスモールステップ「腕と脚の毛の話」

2022.11.14

性教育のハードルが高くてスタートができない…そんなあなたに。
実体験をもとに紹介させていただきます。
性教育に「かするくらいの話」のようですが、このステップがあなたの自信に繋がるはずです。

 

まず、性教育苦手母が娘への性教育をしたいと思うのは、
▼下記リンクのような防犯や妊娠のリスクを考えるからではないでしょうか?
【10代の性と妊娠】予期しない妊娠や性被害から守るために。家庭でできる性教育のすすめ
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2021/65437

私は、性教育に対して「苦手で出来ない」けど「必要だと思っている」母でした。
ネットや本の情報から性教育は早いに越したことないと思う反面、性教育をするのに「性=エロ」がチラつき、こんな話できない!でも話さなきゃ…の無限ループにハマりました。

 

そんな超苦手意識を持った私でもできた内容をご紹介したいと思います。

 

オススメの話題「腕と脚の毛の話」です。
もっとスモールに「眉毛と顔の毛」から話してみてもいいかもしれません。

 

この簡単そうな話題が「あれ?私性教育できるかも!」とあなたの自信になると思います。
「生のこと、命のこと。性教育を日常会話で」 に1歩近づきましょう。

 

まずは、シェーバーをご用意ください。
そして一緒にいるところで腕または脚の毛を剃ってみましょう。

 

娘さんはどんなふうに思っているのでしょう。
同じ頃のあなたの記憶を思い出して見ると、娘さんの気持ちを感じるヒントになるかもしれませんね。

 

私はリビングで眉毛を整えついでに腕の毛を剃っていたら、娘はじーっと?なのか、ぼーっとなのかは分かりませんが私の方を見ていました。
そこでふと、話してみようかなと、そう思いました。

 

私「娘ちゃんもこれやってみる?」

 

娘「えぇ〜なんか痛そうで怖いなぁ」

 

私「腕とか、指とかこんなふうに毛が生えていて気になるときに剃ってるんだよね。娘ちゃんはどんな感じ?」

 

娘「へぇ〜そうなんだ!私はお母さんより目立たないね。なんでだろう」

 

私「眉毛とか、腕の毛とか剃っている子とかいないの?そういう話になったりしない?」

 

娘「毛の話かぁ‥その話はしたことないなぁ」

 

私「いいね〜どんな会話になるか楽しみだね。私はお母さんから教えてもらわなくて、お姉ちゃんがいる友達と話しているときに知ったんだよ」

 

娘「ば〜ばからは教えてもらってないの?」

 

私「そうなの〜教えてもらわなかったんだよ。学校で友達と話しているときに、ツルツルでしょ〜って脚の毛を剃った話をしてくれたの。そこで初めて知ったんだよ。私は何にも知らなくて、「みんなは普通に知ってるの??」と思ったよ。みんなで話をしているうちに、「脚と腕とワキを剃ってる子がいる」ってわかってやり始めたんだよ」

 

娘「私も友達でやっている子いるのかなぁ?また今度〇〇ちゃんとか話してみようかな。お姉ちゃん大人だし、色々聞いてみるよ〜」

 

私「私は話を聞いてから毛を剃ることにしたんだけど、どうしたと思う?ネットで調べたりもできないし、教えてもらってないし、こっそりお母さんのを借りて使ったんだよ。しかも、シェーバーとかなかったからパパの髭剃りみたいなカミソリなんだよ」

 

娘「こわっ!カミソリ使うなら私やりたくないわ〜」

 

私「だよね〜。しかも使い方も知らずになんとなくで使ってみるじゃん!?何度血まみれになったことか…笑カミソリで切ると血が止まらないんだよ。
でも、こっそりお母さんのを使っているから、血が出ているのを隠していたなぁ」

 

娘「お母さん、ば〜ばに内緒でそんなことしてたの!?カミソリ怖すぎる!私は痛いの嫌だから毛は剃らないでいいや」

 

私「私はお母さんに聞けなかったし、友だちの話しか知らないからカミソリしか方法がないと思っていたけれど、そんなことはないんだよ。例えば今使っているシェーバーもあるよね?」

娘「確かに!シェーバーならカミソリみたいに切れることは少なそうだね。じゃ〜やってみたくなったらそれを使うことにするわ。
他にもCMとかでやってる脱毛もだよね?あれも痛そうだから嫌だけど」

 

私「正解。その他にも脱毛方法は色々あるんだよ。ワックスとか脱色してる子もいたなぁ。気になるものがあったら聞いてね。知ってるものは伝えるし、知らない方法は一緒に調べてみようね(シェーバー、カミソリ、永久脱毛など含め色々な方法のメリット、デメリットを話しましたが、長いので割愛)」

 

娘「私は怪我したり痛いのは嫌だから、シェーバーがいいなぁ。でも面倒だし気にならない時はそのままじゃいけないの?」

 

私「そもそも毛の処理を絶対しないといけないわけじゃないよ。ハリウッドスターで処理しないとかもネット記事になってたりするしね」

 

娘「えぇ!そのままとかもありなんだね」

 

私「そこはその人の自由だと思うよ。ただ、元々髪の毛の色が明るかったり色素の薄い人のは同じように体毛も色が薄いから目立たないけどね。どうであれ、自分の毛をどうするかはその人が決めたらいいと私は思っているよ」

 

娘「そりゃそうだね。私はやっぱりシェーバーかな。一番痛くないし」

 

私「私の気持ちとしてもまずはシェーバーをお勧めしたいな。ここにいつも置いてあるから使いたいときに使ってね。ただ、眉毛とかは失敗すると違う意味で大変なことになるから、整えたい時はやってあげるから言ってね。今はまだないけれど、そのうち脇にも毛が生えてくるから、気になるようなら処理をしてみてね。もし分からないことや、心配なことあったら聞いてね」

 

娘「うん、そうするね〜」

 

私「じゃ、とりあえず腕の毛今からやっていい?」

 

娘「やろやろ〜やってみるのが一番!!わぁ〜ツルツルして気持ちい〜!足もやろ〜。また色々教えてね〜。お母さんもばーばに教えてもらえばいっぱい怪我しなくて良かったのにね」

 

私「だって教えてもらえないから、お母さん的にはダメだと思っていることなのかな?って私は感じちゃったんだよね」

 

娘「ちょっとその気持ちわかるかもなぁ〜。お母さんに聞いたことはないけれどこれはダメって言われるかなぁと、私が思って聞かないことはあるかも。でも、お母さんが本当はどう思っているか分からないね」

 

私「私もそう思うことはたくさんあったよ。自分がそう思っていると、聞けないんだよね。私が聞きたかったけど、教えて欲しかったことは娘ちゃんにはしっかりと伝えたいと思ったいるよ」

 

娘「今、これっていうのは分からないけれど、何か聞きたいことあったら話そうね」

 

大まかにはなりますが、私の場合はこのような感じで終始楽しい雰囲気で終わりました。

ドキッとしたり、モヤっとしたりすることはなく、基本的には自分の体験談を正直に話すことでスラスラと話すことができました。
自分自身が親に内緒にしたり、失敗した話は娘自身も興味津々で、私の中では必須?と思います。距離感がグッと近づくのでお勧めです。

 

失敗した話、お母さんも知らなかったなど、ハードルを低くすることで、娘が話しやすくなるのだと思います。
一方的に伝えるのではなく、会話です。

 

あなた自身が母親から教えてもらわなかった話、そして性教育の始まりとしてもいい塩梅だと思います。

この話をしたことで、少しずつでいいんだ。なんとかなるかもしれない。私はそう実感しました。
話せたことが、きっとあなたの自信になると思います。

category : column