〜活動記録と性のお話し〜
新学期の不安と向き合うために 「かくれてしまえばいいのです」を使ってみよう
2024.9.3
新学期が始まりましたね。
友達と会えることを楽しみにしている子もいれば、学校に行くことに不安を感じる子も少なくありません。特に夏休み明けは、子どもたちの心が不安定になりやすく、深刻な結果を招く時期とされています。
子どもたちの声に耳を傾ける大切さ
学校に行くのが辛い、人間関係がうまくいかない、成績が思わしくない――こうした悩みを抱える子供たちは、その不安を誰にも言えずに抱え込んでしまうことがあります。
自分が子どもの頃もそうだっという人も少なくないのではないでしょうか。私もそんなひとりです。親を悲しませたくないからと必死に隠していた過去を思い出します。
そして私の子どもたちも同じようにしていたことが分かっています。自分の過去も伝えながら本気でぶつかっています。よくよく対話を重ねると、思春期の子どもたちからは辛い気持ちはあるけれど、自分でもなぜかはよく分からないという答えもあります。過干渉もいけないし、難しさを感じています。
他にも、家庭に問題がある場合、親に話すことが難しい子もいます。だからこそ、大人たちは子どもの声にしっかりと耳を傾け、安心して話ができる環境を提供することが重要です。私のような捻くれた子どもの場合どうしたら話せていたのかと考えるとなかなか難しい。
世界保健機関(WHO)のデータによると、日本の10代・20代の自殺率はG7諸国の中でも特に高く、その主要な原因として学校問題が挙げられています。成績の不振や人間関係のトラブルが、将来への不安につながってしまうのです。特に新学期の始まりには、その不安がピークに達しやすいようです。
自分を大切にすることを学ぶ性教育の重要性
学校や社会の中で、他者との関係に悩む子たちが増える一方で、自分自身を大切にすることを教える性教育の重要性がますます高まっています。性教育は単に身体や性の知識を教えるものではなく、自分の心や身体を尊重し、周りとの健全な関係を築くための大切な教育です。
自分を守るための方法を学ぶことで、子どもたちは自信を持って他者との関係に向き合うことができます。学校生活での不安やストレスに対しても、健全に対応できるようになります。
健やかに生きるための術が性教育だと思っています。
学校以外の「居場所」の重要性
子どもたちにとって、学校が世界のすべてであると感じることはありませんか?実際には彼らが安心できる場所は他にもあります。子どもたちには、学校とは異なる「居場所」がたくさん存在します。身近な大人がそのことを伝え、学校以外にも自分を守り、支えてくれる場所があることを伝え気づいてもらうことが大切です。
「かくれてしまえばいいのです」を活用しよう
NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンクが運営するオンライン広場『かくれてしまえばいいのです』は、生きるのがしんどいと感じる子どもも大人も、匿名で24時間いつでも利用できるオンライン広場です。この広場は、私も大好きな絵本作家のヨシタケシンスケさんが手掛けた温かいデザインで、訪れた人々の心を和らげる場所となっています。詳細はこちら▶︎ https://lifelink.or.jp/2627
特に新学期の不安を抱える子どもたちにとっても、このオンライン広場は大きな支えとなるでしょう。子どもたちが一人で悩みを抱え込むのではなく、安心して「かくれる」ことができる場所として、ぜひ活用してみてください。
ちょっとしたゲームの場所とかもあるので、「ミニゲーム面白いよー」「ヨシタケさんの絵がかわいくなーい?」なんて楽しい言葉でこのサイトの存在を伝えてみてはいかがでしょうか?
ちょっと気落ちした大人にもオススメの素敵な居場所です。私もたまにうろちょろしているのですれ違っているかもしれませんね。
まとめ
新学期が始まり、子どもたちが感じる不安やストレスに対して、私たち大人はしっかりと耳を傾けたいですね。そして、学校以外にも安心できる場所があることを伝えて、性教育を通して自分を大切にする方法を教えることが重要です。(性教育のイメージアプデしてほしい!)
子どもたちが健やかにいられることが目的であって方法はいくつもあると思います。その中の1つとして「かくれてしまえばいいのです」のようなオンライン広場を紹介することで、保護者が伝えやすく、子どもたちが心の負担を軽減し、自分を守る手助けになればと願っています。
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